人生の後半戦に与えられた道
こんにちは、坂本澄子です。大阪では昨日24年ぶりに11月に初雪が降ったそうです。めちゃくちゃ寒いと、Facebookでも会話が飛び交ってました。私は生まれは瀬戸内・広島ですが、大学から約20年間は大阪近郊に住んでいました。人生の前半の舞台は関西なのです。
ずっとIT業界で法人営業をやっていたのですが、お客様から頼りにされると猪突猛進タイプで、四六時中仕事のことばかり考えてました。その分、家庭は大変でしたが(^^;、御陰さまで子供も無事成人し、ふと気がつくとあらら…50歳目前。
でもね、50歳ってまだまだ若いじゃないですか。多少衰えたと言えども身体はぴんぴんしてるし、気持ちなんて純粋さという意味ではむしろ14、5歳の頃の感覚に戻ってる。
一方、組織の階層構造の中にいると、若い人たちを前に押し出さなければならない。今まで前線を突っ走ってきたのが、なんとなく一歩、二歩と引いた感じになり。中間管理職ってある意味、つらいですよね。一営業のときはお客様が喜んでくれる、上司も褒めてくれるで、やればやった分晴れ晴れしい気持ちになれる。でも、管理職になるとうまくできて当たり前ですもの。だんだん「私の価値って何だろう」って思い始めたわけです。
人生の折り返し地点を過ぎて、「もっと何かできるはず。もう一度熱い気持ちになりたい」という感じ、同世代の方はきっとわかっていただけますよね。そんなとき運命的に出会ったのがバリでした。その時のことは『ここに、あなたの知らないバリがある』にも書いていますので、併せてお読みいただければと思いますが、私が出会ったバリは青い海のリゾートではなく、日本人が忘れてしまった大切なものが今も残っている土臭いバリです。それを「バリの向こう側」と名づけました。
バリの人たちは自然や神々にすべてを委ねているのですよ。しかもごく自然に。私たち日本人って、ついつい自分で頑張ろうとするじゃないですか。もちろんそれは必要なことなのですが、別の見方をすれば、自分視点の狭い世界の中で、目に見えるものに一喜一憂しているとも言えるわけです。
子供の頃ってもっと自然体で、心の中に神様がいませんでしたか?(宗教の話ではありませんよ)感謝したり、つらいときには「助けてください」と祈ったり…、人知を超えた大いなる存在をもっと身近に感じていたと思うのです。だけど、いつの間にかそんなことはすっかり忘れてしまい、ひたすら頑張る人生へまっしぐら。ところが、初めてバリ(ウブド)を旅行したときに思い出したのですよ、委ねる感覚みたいなものを。青々とした田んぼが続く大地の上を雲がゆっくり流れていく光景をずっと眺めながら。
25年以上も勤めた会社を辞める決心をするとき、もうメチャクチャ悩みました。成人したと言っても子供はまだ学生、マンションのローンだってしっかり残ってる。しかも、絵を扱うなんて未知の分野です。「無謀」の文字が頭の中を駆け巡りました。
でもね、「人生80年、まだまだやれることがあるはず。だったら次の20年のための一歩を今踏み出そう」、そう思ったのです。人にはそれぞれ与えられた道があると。すると、それを後押しするかのように、絵画を調達する上で不可欠な、バリ側で相対で動いてくれるビジネスパートナーとの出会いがあり、次々と道が開けてきたのです。
しかし、実際に始めてみて、絵を扱う仕事は想像していた以上に大変。試行錯誤の連続、失敗の連続です。その結果、改めて初心に立ち返り、私の仕事は絵画という単品を売ることではなく、そこに描かれた「バリの向こう側」をご紹介することを通じて(入り口、あるいは触媒みたいなものです)、ご自身に向き合っていただくことだと思っています。
そんな匂いを感じていただけたのか、秋の絵画展の頃から、アラフィフ世代のお客様が多くなりました。お便りを頂戴し、私のそんな思いに多少なりとも共感いただけたのかなと嬉しく思いました。そんな温かい人と人とのつながりが、「バリアートショールーム」を次のステージへと導いてくれる予感がしています。
ミニ絵画展に場所を提供して下さっているインドネシアレストランのモンキーフォレストのオーナー長濱さん、Facebookアルバム「バリの笑顔」の写真家tomuさんもそんな大切な方々。
来週からバリ絵画展『五感を満たす食卓② バリの妖精たち』@バリカフェ・モンキーフォレストが始まります。オーナーのご厚意で12月末まで展示を継続することになりました。(12/11〜20は一時中断)そして、会場にはtomuさん撮影のフォト『バリの笑顔』を散りばめます。大人も子供もまっすぐな眼差しばかり。ここにも「バリの向こう側」が宿っています。
ひとつご提案があります。これを読んで下さっている皆さまは「バリに行ったことがある」方が多いでしょう。その時にご一緒され最近ちょっとご無沙汰気味のお友達を誘ってみませんか。ディズニーランドのCMみたいですが、懐かしい時間にタイムトリップ、そして、また新たな繋がりが始まるきっかけになるかも知れません。
contact@balikaiga.comまでご感想をお寄せ下さい。お待ちしてます。
<関連サイト>
「ここに、あなたの知らないバリがある」・・・私とバリの出会いをご紹介しています
「バリ絵画のある暮らし⑦ 絵の世界に空想旅行」・・・アラフィフのお客様からのお便り
Facebookアルバム『バリの笑顔』・・・バリで出会った素敵な笑顔をほぼ毎日掲載しています
バリ絵画展『五感を満たす食卓②』@渋谷・・・懐かしい友人とバリの笑顔に会いに来て下さい
火葬式 バリのこのおおらかさが好き!
Facebookにほぼ毎朝掲載中のアルバム『バリの笑顔』を見て、素朴な笑顔は人の心を動かすとつくづく感じる今日この頃。それにしても、一瞬にしてこんないいお顔をカメラに向けてくれるのは、きっと撮り手のにじみ出る人柄ですよね。
実はこの写真、ソキさん作品の注文制作の実況中継でもご登場いただいているtomuさんが撮影されたものなのです。4年前に初めて旅行して以来毎年通い詰めているそうで、撮りためた写真の数は数千枚。どれも素晴らしいものばかり。今日ご紹介するガベン(火葬式)なんて、あの人ごみの中「よくこんなアングルで」と思うほどの迫力です。10月の絵画展で初めてお会いし、バリ好き同士すっかり意気投合。そして、tomuさんのご厚意で写真を掲載させていただいているという次第です。皆さまの好きなバリも是非ご紹介下さいね。
そんな訳で、今日はバリの風物詩とも言えるガベン(火葬式)をご紹介します。昨日、Facebookアルバム『バリの笑顔』に投稿したバティック売りのお母さんにもこの火葬式で会いました。輪廻転生を信じるバリの人々にとって、お葬式は悲しむものではなく、むしろ次の人生の出発点。なので、地元の人が参加するのはもちろんのこと、観光客は来るわ、露店はずらりと並ぶわで、ほとんどお祭り状態です。
この写真は2011年のウブド王族の火葬式の様子。ウブド中心部にある王宮を出て、約1km先の墓地まで村の男衆の手でご遺体が運ばれます。その運搬につかうのがバデ。写真の通り、多重塔の形をした御輿で一番多いもので11層あります。奇数で位が高いほど数が多くなるそうで、今回は数えてみると9層。金銀を使ったとても豪華なものです。
これだけ高いと電線にひっかかりますよね。で、どうするかというと、電線をばっさばっさとぶった切っていくのです。当然のことながら、通り沿いのお店は軒並み停電。でも、皆さん慣れているのか気にもとめていない様子。放水車が来て道路に水を撒きますが、すぐに蒸発してしまうほどの暑さの中、火葬式は始まりました。
墓地に着くと、バンジージャンプ台を思わせる巨大やぐらが待ち構えており、目もくらむような高さの中、バデからご遺体を取り出すとランブー(牛の形をした火葬棺)に納棺します。そして、火葬式はいよいよクライマックスへ。大勢の人たち(中には木に登って見物する人も)が見守る中、ランブーに火が放たれました。
実にダイナミックと言うか、おおらかと言うか、いかにもバリらしい明るいお葬式ですね。
ここまで読んで下さったバリ好きの皆さま、
こんなバリの人々の暮らしをバリならではのポップな作風で描いたソキ氏の作品をご自宅にいかがですか。12月27日までの期間限定で、27,000円(税抜)+送料無料の特別価格でご提供します。ソキさんはバリ絵画を代表する一流アーティスト。通常価格(30,000円+送料1,000円)でもかなり魅力的ですが、今年1年の感謝を込めてさらにこの価格。
実はこれらの作品は7月の絵画展でご一緒したバリ雑貨のお店”BALI BAGUS”さんからのご提供。オーナーの竹迫さんはソキさんとは親しい友人、それでこの価格が実現しました。ソキさんの作品はネットショップでよく取り上げられていますので、いかにお買い得かがわかるはずですよ。限定6点ですのでお早めにどうぞ。詳しくはこちらをご覧下さい。
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Facebookアルバム『バリの笑顔』 ほぼ毎日新しい写真をご紹介しています
「バリアートショールーム」のFacebook pageにいいね!して下されば、新着情報がフィードに表示されます
ソキ作品に描かれたモチーフ
こんにちは、坂本澄子です。東京では穏やかなお天気が続いています。昼間はついコートなしで出かけてしまいますが、うっかり帰りが遅くなろうものなら寒い寒い。夜はやはり冷え込みますね。皆さまの街ではいかがですか?どうぞお風邪ひかれませんように。
さて、昨日informationにてご案内しました通り、「バリアートショールーム」初の期間限定セール(ソキ氏の小品が27,000円)を行っています。早いもので今年も後一ヶ月とちょっと。バリが大好きで、その「向こう側」にあるものを伝えたい。そう思ってこの世界に飛び込みました。この一年、私の感じたバリに共感して下さる方々との素敵な出会いがあり、とても感謝しています。そんな気持ちを込めて、日本にもファンが多いソキさんの作品を選びました。手頃なサイズですので飾るところを選ばず、お近くに置いて『バリの向こう側』に思いを馳せていただければ幸いです。
今日は作品に描かれた、私の大好きなバリをご紹介します^0^
バリの一日は祈りで始まります。バリの人たちはとにかく感謝するのです。自らを大宇宙の摂理の一部と捉え、大自然やそこに宿る神々の恵みにいつも感謝しています。チャナンと呼ばれる供物を、室内の神棚はもちろん、敷地内にある家寺、庭先など…ありとあらゆる場所に置いて行きます。生まれたときからずっと自分を見てくれている神様…そんな心の神様ではないでしょうか。
日中は暑くなるので、農作業は夜明けと共に始まります。田植えや稲刈りなどは隣組総出の共同作業で行いますが、普段の作業はひとり、ないしは夫婦でやっています。夜が明け切らぬ広い田んぼの中を歩く農夫の姿には厳かなものさえを感じます。
収穫期には感謝の供物が捧げられ、供物の準備は数週間前から始まります。写真の女性たちは準備した供物を寺に運んでいくところでしょう、カラフルでとても綺麗です。これも神様を喜ばせたいという思いから。街角にプルメリアの花がさりげなく置いてあるのをご覧になったことがあるでしょう?あれも道行く人へのバリ流のおもてなしです。
バリの色彩は本当に豊か。市場を覗いてみると色、色、色。まるでパレットです。絵を見ていても、バリの人たちの色彩感覚は日本人とは違うなぁと思うのは、そのせいでしょうか。クバヤ姿の女性もとても艶やか。こんなふうに毎日を喜んで過ごしているためか、バリの人たちはみな元気で、楽しげ。そして何より、飾らない笑顔がとても素敵なのです。
ソキさんの作品には、そんな村人たちの日常生活と神様への感謝、さらにはその背景にある独特の世界観のようなものが表現されています。
ところで、この写真素敵だと思われませんか?「バリアートショールーム」のお客様からいただいたものです。写真が大好きで4年間毎夏バリに通い詰めて撮りためた写真とのこと。どれも溢れんばかりの色彩。そして、バリの人たちの素敵な笑顔に包まれていました。
この素敵な写真を「バリアートショールーム」を見て下さっている皆様に公開したいとお願いしたところご快諾をいただき、Facebookのアルバムに掲載していくことにしました。シリーズ第一弾は『バリの笑顔』、こちらをクリックしてみて下さい。定期的に投稿していきます。Facebookをお使いの方は「バリアートショールーム」にいいね!して下されば、写真を追加する度にニュースフィードに流れますので、ぜひ!
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バリアートのある暮し⑧ バリ好きの友人への贈り物
こんにちは、坂本澄子です。バリ絵画展『五感を満たす食卓』@バリカフェ・モンキーフォレストもいよいよ今日が最終日となりました。会場に足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました。こんな企画、またあればいいなと思っていただけたでしょうか?ぜひご感想、コメントをお待ちしてます!まだの方、もしお時間がありましたら、本日23:00(LO 22:00)まで営業していますので、お立ち寄りくださいませ。
先日、ちょっと嬉しいことがありました。同期入社の元同僚から久し振りに連絡をもらったのですが、以前その人の部下だった方が12月に結婚されるので何か贈り物をしたい、ついてはバリ絵画でよさげなものはあるだろうかとの相談。「はい、もちろん!」と5、6点写真を見てもらったところ、「これ、いいじゃない!」という作品があり、さっそく新婦さま宛にお送りしました。
白い清楚な花が香り立つようなプルメリアはまさに佳き日のお祝いにピッタリ。喜んでいただけただろうかと私もドキドキしていると、偶然にも新郎さまが大のバリファンで、いたく感激していただけたとの朗報が。よかった〜^o^/ 新郎さまはアメリカ人で国際結婚だそうです。末永くお幸せに!!!
この仕事をしていて思うことは、むかしバリに旅行して、「実はバリが好き!」という人の多いこと。リゾートとしてのグレードの高さはもちろんありますが、バリの人々の素朴な笑顔や田園風景など、昔のよき日本が随所に感じられる「なんだか懐かしいバリ」に惹かれている方も多いです。そんな方へのプレゼントとしてバリ絵画はいかがですか? ご結婚(二回目、三回目の人も^^)、新築・リフォーム、独立・転職、定年退職…、そんな人生の節目にこそ、心に滲みる贈り物をしたいですよね。額縁付きでお部屋にすぐに飾れますので、毎日目にする度にあなたのことを思ってくれるはず。
お求め安い価格で気軽に飾れるバリアート、お部屋をバリの空気で彩るインテリア特集もどうぞご参考にして下さい。おすすめ作品も載ってますよ。
それから!バリ絵画展『五感を満たす食卓』限定で展示しているソキさんのサイト未掲載作品を11月30日までネットで販売します。詳しくは明日のinformation記事を見て下さいね。
注文制作であなたのこだわりの一枚を② あの作品のその後
こんにちは、坂本澄子です。
開催中のバリ絵画展『五感を満たす食卓』で、バリ舞踏をされている中野愛子さんにお会いしました。降臨した神々を楽しませる捧げものとして、バリ舞踊とバリ絵画はその誕生や発展の歴史において多くの共通点があり、モンキーフォレストのおいしいランチをいただきながら、しばらくその話題で盛り上がりました。
中野さんのお話によると、バリ舞踊では音に反応して、常に身体のどこかを振わせるのだそうです。一方、日本舞踊は「間」の芸術だと言われる通り、動かすことよりも、むしろ、いかにして静止するかに神経を集中しています。絵画もこれによく似て、画面いっぱいにぎっしり描き込むバリ絵画に対して、日本画は余白としての「間」で余韻や余情を表現し、好対照的をなしています。大変興味深いですね。
バリ絵画展「五感を満たす食卓」は来週20日(水)までやっています。詳細はこちらをご覧下さい。また、中野さんは12/23(祝)に同じくバリカフェ・モンキーフォレスト渋谷で、華麗なバリ舞踊を見せて下さいますよ。その時にバリ絵画もコラボできればいいなあと思っています。
さて、今日は11月2日のブログでご紹介したソキさんの注文制作の続編です。
前回はちょうど下絵が終わったところでしたが、その後お祭りも一段落し、あれよあれよと言う間に制作が進み、今五合目くらいまで来ました。明るいエネルギーいっぱいの作品になりそうですね。これから細部が描き込まれていきます。
ビックリしたのはソキさんの服装。作品に合わせてか鮮やかな色の上下です。半年前にお会いした時と比べると随分印象が変わりました。きっと絵を描きながら、ソキさん自身も絵の持つエネルギーを吸収しておられるのでしょうね^o^
注文者のtomu様からは次のようなコメントをいただきました。
「綺麗な吸い込まれそうな青色ですねぇ。心トキメキます。
ソキさん。わざわざ着替えてくれたのかな~。
このように、お客様と一緒にワクワク&ドキドキした気持ちで完成を待つ時間をとても尊く感じています。完成した作品はこんな思い出と共に、見る度にtomu様を楽しく幸せな気持ちにしてくれることでしょう。あともう少しです!
※この記事には続きがあります。あわせてお読み下さいね。(’14/2/15追記)
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地上25㎝からの風景
こんにちは、坂本澄子です。今日からバリ絵画展『五感を満たす食卓』@バリカフェ・モンキーフォレストが始まりました。バリ伝統絵画15点を展示していますので、東京近郊にお住まいの方、お食事がてら是非お立ち寄り下さい。くわしくはこちらを!
さて、ちょっとプライベートなテーマで失礼します。ウチには人間の長女とワンコの長男がいます。長女はたまにバリアートショールームの仕事を手伝ってくれており、皆様にお会いする機会もあると思いますので、今日は長男ケン(フレンチブルドッグ♂2歳)をご紹介します。
4ヶ月の時にウチに来ました。ワンコを飼うのは初めてだったのですが、あまりのやんちゃぶりに何度も泣きそうに。ケンのご乱行でウチのフローリングはボロボロです。フレンチブルドッグという犬種の特徴みたいですが、人間が大好きで、ペットショップの店長さんに「番犬にはなりませんよ」と念を押された通り、構ってくれる人には誰彼なくすり寄っていきます。ガンコ者の一面もあり、いやな方向へ連れて行こうとすると、すぐに脚を踏ん張ってイヤイヤ。なまじ力が強いので困ったものです。
とまあ、こんなケンですが、先日このブログを読んで下さっている方から、「ケンの目線で見たお散歩日記をつけてみてはいかがですか」と勧めていただきました。地面が近いので、落ち葉が増えたとか、たんぽぽが咲いてるとか、いつも私たちが見ている風景とは違う景色や感じ方に出会えるのではないかとおっしゃったのですね。
確かに、子供の頃って今よりずっと地面が近かったんです。土の匂いがもっと間近に感じられたり、コオロギの鳴く声がすぐそこに聴こえたり。でも、いつの間にかそんなことはすっかり忘れて、自分の視点を中心とした小さな世界に一喜一憂している自分が…。
ところがですよ、バリ(ウブド)を初めて訪れた時、とても懐かしい気持ちになりました。その理由は多分、「大自然に繋がっている」「自分も宇宙の摂理の一部なんだ」という感覚だったのではないかと思います。
街中で大自然に繋がるのは難しくても、いつもと違う視点を持ってみることで毎日がもっと楽しくなるかも知れないと思い、お散歩にデジカメを持ち歩くことにしました。不定期でバリアートショールームのFacebook pageのアルバムに追加していきますので、ワンコを飼っている方もいない方も見てやってください。
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中学校の校庭横の茂みはケンの宝探しの場所。テニスボールがうもれてたり、出てくるわ出てくるわ。かぴかぴになったネズミの死骸までくわえてきたのにはびっくり。校庭から子供たちの声が聴こえると、この通り耳がぴーん。「きゃあ、かわいい〜」と言われようものなら、「俺様、かっこいいだろ」とばかりに、しっぽのほとんどないお尻をプリプリ。人間でいうと二十歳の青年なのでしかたないですね…^o^;ちなみにバニーちゃんのしっぽみたいなのがちょこんとついてます。
ちょっと変わった木がありました。錦木(ニシキギ)という名前は、紅葉の美しさに由来してついたと言われるほど鮮やか。よく見ると枝のところどころに翼のようなものが出ています。触るとコルクみたいな手触り。物事にはすべて理由があると言われますが、この植物はどのような宿命をおっているのでしょうね。
ふと空を見上げると、枝と空の雲がダンスしていました。刻一刻と姿を変える雲は、まるでアーティストですね。
バリアートのある暮らし⑦ 絵の世界に空想旅行
こんにちは、坂本澄子です。朝晩ちょっと寒くなってきましたね。お散歩も一枚上着が多く必要になりました。次回あたり、うちの長男ケン(フレンチブルドッグ♂2歳)をご紹介します^o^
さて、今日は10月の絵画展でお会いしたお客様から嬉しいお便りをいただきました。こういった絵の楽しみ方、ほんといいですね。私も真似してみます。
絵は飾るものではなく、鑑賞するものと実感 小金井市A様
『アグン好日 -Good Day-』を購入してから、3週間が経ちました。
日々眺めているとどこか懐かしい風景に癒され、いい気をもらい、悪い気を吸い取ってくれるような感じがしています。時間帯によっても、絵が見せる情感が違うのも魅力のひとつですね。とりあえず、決まった壁掛けにはせず、あちこちに置いて楽しんでおります。
私のお気に入りは、夜目の前に持ってきて、音楽を掛けて、お酒を飲みながら鑑賞することです。不思議なことですが、絵と対話できるというか、その世界に引きずり込まれ、結構な時間が経ちます。
今更ながら、絵は飾るものではなく、鑑賞するものだと実感しました。近い内にウブドに行こうと思ってましたが、しばらくは想像の対象として、楽しもうと考えてます笑。
カラフルでリズミカル、眺めていると楽しくなります 江東区W様
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お二人とも絵の持つ魅力を存分に楽しんでおられ、本当に嬉しいです。これからも、楽しい時もちょっと疲れた時も元気をくれる存在であるよう願ってます!
来週12日からスタートするバリ絵画展『五感を満たす食卓』(@渋谷バリカフェ・モンキーフォレスト)にも遊びに来て下さいね。ヤングアーティストと細密画を中心に15点を展示します。東京近郊にお住まいの方はお食事がてら是非どうぞ!
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バリ絵画展『五感を満たす食卓』への思い
こんにちは、坂本澄子です。三連休はゆっくり過ごされましたか。私は前職時代の同僚たちとホームパーティをやりました。今回で4回目になりましたが、それぞれ得意料理を1品ずつ作りお互いを楽しませるという趣向でやっており、回を重ねるごとにお料理の内容もグレードアップしています。御陰さまで、美味しいお料理とお酒、楽しいおしゃべりを堪能することができました。
さて、来週に迫ったバリカフェ・モンキーフォレストさんとのジョイント企画『五感を満たす食卓』にも同じような思いを持っています。気の置けない仲間たちとはもちろんのこと、おひとりで来ていただいても、①ジャワ人のシェフが作る本場のインドネシア料理(味覚)、②バリの一流画家の描く絵画(視覚)、③心地よいガムランの音色(聴覚)、④食欲をそそる香り(嗅覚)、⑤テラスからの秋の風(触覚)が楽しめます。
私も皆様になったつもりで五感で楽しんでみようと、ふらりと渋谷のお店に行ってきましたので、今日は私の好きなメニュをご紹介します。
奥のカウンターの角っこの席に座りました。まずは、ビンタンビール、暑い日にもゴクゴク行ける軽めのピルスナーです。つきだしのエビせんはドラゴン社のもの。お店の方の説明によると、ここのが一番美味しいとのこだわりから、いつもブランド指定で仕入れているとのこと。確かに!
お料理一品目はガドガド。ゆで野菜(キャベツ、もやし)とゆでタマゴのスライスにピーナツソースがかかっています。ここまではよくある普通のガドガドですが、このお店では先程出て来たエビせんを砕いたものと混ぜ合わせていただきます。違った食感がお口の中で出会い、ピリ辛ソースが絡まると、もうビールが進むこと。いい気分になってきました。目の前にある壁にアリミニさんの細密画を飾ったら、見てるうちにイマジネーションをかきたてられて、空想旅行ができちゃうかもと思いました^_^
二品目はイカのスパイス炒め(チュミ・チュミ・チャー)。ポップな色使いの野菜たちがまるでソキさんの絵に似て、何だか元気がでてきます。たっぷりのイカにふわっと薫るニンニク醤油味が食欲をそそりますw
おなかも結構いい感じになってきたので、〆にヌードルを。インドネシアで麺といえば、バミゴレン(焼きそば)が最もポピュラーですが、ここはあえて外してバミゴドック(インドネシア版ラーメン)を選びました。おそらく醤油系なのですが、どこか南国風のスープがこれまたうまい!大満足の夕食でした。
坂本一押しの珍味はテンペ。大豆を発酵させチーズのように固めた健康食品なのですが、これを黄金色にカリっと揚げたテンペゴレンはあと引く美味しさ。ビールやアラック(ココナツが原料のインドネシアのお酒)のおつまみにぜひお試しを。
ということで、今回の絵画展は仲間との楽しい食事を盛り上げる元気の出るヤングアーティスト・スタイルの作品と、ひとりの時間をゆっくり愉しめる細密画を展示します。気に入った作品がありましたらご購入いただけますので、お店のスタッフにお声掛け下さいね。私も期間中何度かお邪魔しますので、見かけたらお声かけて下さいませ!
バリ絵画展『五感を満たす食卓』
期間:11月12日(火)〜20日(水)
展示内容:
★アリミニ…バリの伝統絵画を女性ならではの色彩感覚と流れるような構図で描いた作品
★ライ …クリキ村に伝わる細密画。小品ながら1ヶ月以上かけて丁寧に仕上げた芸術作品
★ソキ …極彩色でポップな作風に思わず元気が出るヤングアーティスト・スタイル。
その第一人者ソキ氏の小品と若手作家ヌアダ氏の作品
注文制作であなたのこだわりの一枚を
こんにちは、坂本澄子です。今日から3連休。どこかに行こうと計画されてる方、お仕事される方、おうちでのんびりされる方…、それぞれあると思いますが、私はとりあえず、ケン(フレンチブルドッグ♂2歳)と朝の散歩に出かけてきました。いつも行く公園の隣に大きなタワーマンションが建築中で、だんだん高くなっていきます。今32階まで来ました。その横を真っ赤な太陽が昇ってくるのを見ていると、なんだか厳かな気持ちになりました。
さて、「お部屋に絵を飾りたいけど、なかなかこれと思うものに出会えなくて…」と思っていませんか?そんなあなたにおすすめしたいのが注文制作です。「バリアートショールーム」でご紹介している画家はいずれも注文制作をお受けします。GALUH, WIRANATAなどの人気作家は多少お時間をいただきますが、それ以外は1〜2ヶ月でお届けが可能です。通常こんな流れで進めています。
でも、目に見えないものを注文するのって勇気がいりますよね。そこで、ちょうど今まさに進行中の制作例をご紹介します。
「バリ島の不思議な力が湧いてきて元気になりそう」横須賀市 tomu様のケース
以前からSOKIさんの作品が大好き。「見ているとバリ島の不思議な力が涌いてきて元気になりそう。そんな作品を自宅に飾りたい」と秋のバリ絵画展に初めてお越しいただきました。残念ながら、展示作品は今ひとつご希望にフィットしなかったのですが、「バリアートショールーム」の画家のページに掲載しているSOKIさんの過去作品をご覧になられて一目惚れされたのがこれです(写真)。バリ島を形取り、神々の島での生活や祭りを鮮やかに描いた壮大なスケールの作品。
さっそくSOKIさんに問い合わせてみると、「では、あれに似たイメージで描きましょう」と即OK。当初は60cmx80cmの日本間サイズで考えていたのですが、画家からの提案もあり、壮大な作品の魅力を存分に引き出すため最終的に80cmx100cmの迫力サイズで制作中です。
中間報告にtomu様にお送りした写真がこれで、今下絵が終わったところです。10月はガルンガン(バリ島で最も大きなお祭り)や村の祭事があり、長老格のSOKIさんはかなりお忙しかったよう。「ちょっと遅れ気味」と申し訳なさそうでした。
tomu様からはすぐに返信をいただきました。
「おはようございます。制作途中の進捗をご連絡いただけるんですね!!益々。。。感動!!かゆいところ!!あっ!そこ!そこ!とても気持ちの良い朝を向かえられました!バリ島のお祭りは大切な文化と理解してます!家宝は寝て待て。。とも言いますし、何よりもソキさんが気持ち良く制作できる環境の中で私にとって特別な、この作品を仕上げていただければ幸いです。。。ソキさんにそのことをお伝え下さい。大丈夫です」
これを見て、じーんと来ました。私にとっても特別な朝になりました。tomu様の温かいメッセージはもちろんSOKIさんにお伝えして、この後の制作も元気100倍で頑張ってもらっています。最終納品までブログの中で実況中継していきますので、ぜひご一緒に見守って下さいね!
お気に入りの作家がありましたら、ぜひ過去作品をご覧になってみて下さい。あなただけの特別な作品を制作するヒントがそこにあるかも知れません。
※この記事には続きがあります。(’14/2/15追記) あわせてお読み下さいね。
<参考サイト>
SOKI作品 … 極彩色でバリの風物を描くヤングアーティストスタイルの第一人者。その作品はバリ島の主要美術館に所蔵されています。
バリ絵画の主要スタイル … どんな作品が好み? まずはスタイル一覧から。